便秘の種類①
ここでは、便秘の種類についてご紹介する。
まず、便秘には大きく分けて急性型便秘と慢性型便秘とがある。
急性型便秘は急激な環境の変化によって起こるもので、その環境が元に戻ると便秘も解消されるのが一般的なのでそれほど問題ではない。
例えば、海外旅行に行ったら便秘になった、というのはまさに急性型便秘である。
どちらかというと、日常的に便秘になってしまう慢性型便秘が問題となる。
また、慢性型便秘にも常習性便秘と症候性便秘の大きく2つの種類がある。
症候性便秘は、他に何か病気を患っていてそれが原因で起こる便秘であり日常生活で起こる便秘とは違う。
便秘の種類②
常習性便秘には原因別に、「直腸性便秘」、「痙攣性便秘」、「弛緩性便秘」3つの種類がある。
・「直腸性便秘」
「直腸性便秘」は、正常に直腸まで便が運ばれてきてスタンバイの状態になっているのに、その事実が大脳にちゃんと伝わっていない状態である。
大脳に伝わらなければ便意とはならないので、便が出そうになっていることに気づかず、そのまま便秘状態になってしまう。
直腸性便秘の場合、出てきた便が太くて硬いのが特徴である。
・「痙攣性便秘」
「痙攣性便秘」は、主に疲れや過度のストレスによっておこると言われている。
ストレスがかかっていると、内臓、特に腸が常に緊張している状態になるので便秘や下痢が頻発する。
お腹が痛いという感覚はあるのに、便は出ないもしくは少ない場合には痙攣性便秘を疑ってみるべきだと思う。
出てきた便は、ウサギの糞のような形をしているのが特徴である。
・「弛緩性便秘」
「弛緩性便秘」は、運動不足や加齢によって腹筋の筋力が弱くなっている女性に多い便秘である。
腸の能力が弱くなっているので便をちゃんと肛門まで運べず、便意があったりお腹が張っているのに出ないという苦痛が伴う便秘である。
弛緩性便秘の場合は便があまり硬くないのが特徴である。