妊娠中(妊婦)の対策①
ここでは、妊娠中(妊婦)の便秘についてご紹介する。
妊娠中の女性は便秘になりやすい。
男性にはなかなかピンとこない話であるが、妊婦さんなどにとっては常識となっている話といえる。
ただでさえ女性は便秘になりやすい上に妊娠するとさらに可能性が高まるが、胎児に悪影響が出るような薬は使えないのである。
妊娠初期以降、妊婦さんの体に便秘が起こるメカニズムをご紹介する。
妊娠初期に、女性の体内には黄体ホルモンが増加し、この黄体ホルモンが便の回数を減らす作用をするため便秘の原因になる。
また、初期を過ぎて胎児が成長すると子宮が大きくなるので、その分だけ腸が圧迫されて便が通りにくくなる。
さらに、大腸内で水と電解質の吸収が高まるので、便の水分が奪われやすく便は硬くなってしまう。
これらの要因が揃っているため、妊娠初期以降は便秘になりやすくなるのである。
妊娠中(妊婦)の対策②
便秘の解消法の中には妊娠中に使えない、またはあまり積極的に使いたくない方法もある。
便秘の薬にしても胎児に悪影響が出るようなものは避けたいし、胎児が大きくなっている状態で体操など体を動かす便秘対策はリスクを伴う。
そのため、家庭で出来るレベルの簡単な対策を地道に行うのがオススメである。
例えば、食生活に工夫して、牛乳やヨーグルトなどをよく飲み、ヒジキのような海藻を多めに食べるというのもいいでしょう。
また、大腸内に不足しがちな水分を多くとるのも有効となる。
あとは、ウォシュレットのような洗浄機能付きのトイレを役に立つ。
お尻を清潔に出来るウォシュレットであるが、便秘に悩む妊婦さんはこの洗浄時に肛門を刺激することで便秘対策にもなる。
また、妊婦さんは痔になりやすいリスクもあるが、ウォシュレットは痔の対策にもなる。