便秘に効果がある薬①
ここでは、便秘に効く薬についてご紹介する。
テレビを見ていても便秘薬のテレビコマーシャルを見かけることは多いし、かなり名前が有名なものもある。
便秘を解消するために下剤を飲むというのは昔から用いられてきた方法である。
便秘の症状もいろいろあるので、段階別にご紹介する。
<便秘の深刻度もそれほど高くない場合>
この段階では、あまり作用のきつくない薬で十分なので、ピコスルファートナトリウムという薬が最適である。
商品としては、「ソフィットピュア(藤沢薬品)」、「コーラック ソフト(大正製薬)」などがある。
<便秘の深刻度が高く対処に急を要する場合>
これは、あくまでも緊急を要する場合で、継続的に使用して体質を改善するというものではない。
商品としては、「スルーラックS(エスエス製薬)」、「武田漢方便秘薬(武田薬品)」、「コーラック(大正製薬)」などがある。
かなりきつい薬なのでどうしようもない場合のみ使用した方がいいでしょう。
便秘に効果がある薬②
また、東洋医学でも便秘に対処する方法は研究されている。
ツボも効果的であるが、東洋医学のもうひとつの柱としては漢方薬がある。
消化器官のことを東洋医学では「脾胃」というが、食べ物が口から入ると脾胃によって必要なものと必要でないものに分けられる。
必要なものを「清」、必要でないものを「濁」と呼び、清は体内の必要な箇所に運ばれていって濁は排出される。
便秘というのは濁が正常に機能していない状態を指すため、漢方では脾胃の機能を高める薬が処方される。
<便秘に効くとされている漢方薬>
黄耆建中湯:脾胃の気をより強める効果がある
桂枝加芍薬大黄湯:肝気が脾胃に乗じないようにして便秘のスパイラルを断つ効果がある
四物湯:補血の基本方剤なので内臓機能全体を高める