インプラント手術のリスク①
インプラント手術は、最先端の医療機器と高度な技術が必要とされることから、失敗例も存在し、また、手術自体が成功したとしても手術後に経過の思わしくないという場合もあり、外科治療である以上、最低限のリスクを伴うことは避けられない。
インプラントも決して万能な治療ではないことを手術前にしっかりと認識しておくことは非常に重要だと思う。
とはいえ、事前にトラブルに対処するだけの心構えと知識があれば、もし仮にトラブルが起こった場合であっても冷静に対処できるのではないだろうか。
インプラント手術のトラブルとしてあげられるのは、主に腫れ、出血、まひ、知覚異常、あざ、などである。
腫れは、だいたい1週間程度続くが、2、3日目がピークで、それ以降はだんだんとおさまっていくので心配はないとされている。
インプラント手術のリスク②
まひや知覚異常は、下顎のオペに際して、下歯槽の神経損傷によって、一時的、あるいは永久的に麻痺、知覚異常が残ってしまうというリスクがある。
仮に一時的なものだとしても、神経組織は再生力に乏しいため、治癒には半年から1年程度はかかるといわれている。
その他、インプラントの本数が少なかったために、負担加重になってしまって、インプラントの結合が破壊されてしまうというトラブル例もある。
インプラントには、以上のようなリスクがあるので、それを踏まえた上で医師とよくカウンセリングをすることが大切になってくる。
また、インプラント施術を行う医者には、患者に対してリスクをきちんと説明したうえで手術の同意を得る義務があるため、インプラント認定医を選ぶ場合にも、以上のようなリスクについて尋ねた時にきちんと説明をしてくれるかどうかを一つの判断基準にするといいだろう。