医療費控除の申告や高額療養費の支給申請等に便利です。
高額医療費の現物給付化①
ここでは、高額医療費の現物給付化についてご紹介する。
2007年4月に、高額医療に関する制度が一部新しくなった。
それまでは、70歳未満の方が入院する場合、入院費を支払ってからではないと高額医療の申請ができなかった。
しかし改正によって、病院の窓口で支払う金額は、限度額で良くなり、高額な医療費を支払わなくても良くなったのである。
これを高額医療費の現物給付化(健康保険限度額適用認定申請)という。
ただし、注意しなくてはいけない点がいくつかある。
1、認定証の発行が必要
勤務先の事業所を管轄している社会保険事務所(国民健康保険の場合は市町村役場)に事前の申請をして、そこから発行される認定証を病院の窓口に提出しなくてはいけない。
これを怠ってしまうと、入院費を支払った後での高額医療申請という、従来通りの方法になってしまうのである。
高額医療費の現物給付化②
2、認定証は申請した月の初日からの適用になる
入院してからでも手続きはできるが、前月にさかのぼって適用を受けることはできないという点には注意が必要である。
いくら後で戻ってくるとはいっても、費用を立て替えるのは負担が大きいだろう。
もしかしたら、病気のために失業や休業といった新たな悩みに直面する可能性もあるし、そのために、生活に困るようになっては大変である。
また、医療費が多額になると、借金が必要になるケースもあるそうである。
そうならないためにも、高額医療の制度をうまく利用して、負担を軽くすることを考えるといいでしょう。