医療費控除の申告や高額療養費の支給申請等に便利です。
高額医療貸付制度と委任払い①
ここでは、高額医療貸付制度と委任払いについてご紹介する。
どのような病気でも、入院費用は通院と比べ物にならないほどの費用を必要とする。
高額医療という制度は、後日、申請すれば戻ってくる制度であるが、後でもらえるのなら最初から差し引いてくれればいいのにと思う人もいるだろう。
このような悩みをなくすための制度が『高額医療貸付制度』である。
これは、健康保険に加入している人であれば誰でも利用できるが、組合や共済保険は適用にならないので注意が必要である。
高額医療貸付制度は、高額医療費が支給される見込み額のだいたい8~9割を無利子で貸してもらえるという制度である。
入院費用にいくらかかったのかは、病院が診療報酬明細書というのを作成してから決定されるが、この審査が通るのが約3ヵ月後になるので、それから貸付金の精算が行われる。
精算後、足りない分を支払うか、または残余分が振り込まれる仕組みになっているが、ほとんどの場合は戻ってくることが多いそうである。
高額医療貸付制度と委任払い②
また、国民健康保険に加入している方は、「高額医療費の委任払い」という制度がある。
これは、限度額の支払いさえすれば高額医療の分は加入している国民健康保険の市町村が支払ってくれるという仕組みである。
ただし、これは病院側と市町村の契約がされていないと不可能なので、利用しようとする場合には自治体に問い合わせてみて下さい。
医療費の心配をしていては、十分な治療を受けることはできないので、このような制度を上手に利用しましょう。