味覚障害、舌がん、黒毛舌、舌痛症の症状①
舌は、食べたり話したりする時や食べ物の消化を助けるなど舌には重要な役割があります。
舌の代表的な病気である、味覚障害、舌がん、黒毛舌、舌痛症の症状や治療法について紹介します。
<味覚障害>
味覚障害の患者の数は年々増加しているといわれます。
味覚障害は、「味がよくわからない」、「口の中が苦い」など味覚の異常を訴えるものです。
味覚障害の症状の主なものとしては、
1.味が鈍い(味覚減退)、
2. まったく味がしない(味覚消失)、
3. 口の中に何も入っていないのに味を感じる(自発性異常味覚)
の3つがあります。
<黒毛舌>
黒毛舌(こくもうぜつ)は、舌に毛が生えたように見える状態をさします。
黒毛舌は中年期以降に多い症状で特に治療を要しませんが、不潔になりやすいため舌を常に清潔にしておく必要があります。
味覚障害、舌がん、黒毛舌、舌痛症の症状②
<舌がん>
「舌がん」は、口腔がんの半分を占め、口の中にできるがんでは最も多いがんです。
ちなみに、口腔がんは体全体のがんの約2~4%の割合となっています。
舌がんは95%以上が舌の側縁にできて、舌の中央部にできるのはまれです。
初期の舌がんはアフタ性口内炎とまちがえられやすく、放置していると進行がんになってしまいますが、早期治療なら90%程度は治るといわれています。
舌がんには、表面に薄く広がるタイプ、深部に向かって腫瘤(しゅりゅう)ができるタイプ、潰瘍が深部に浸潤(しんじゅん)するタイプがあります。
<舌痛症>
「舌痛症」(ぜっつうしょう)は、舌に傷や口内炎、潰瘍などの異常がみられないのに、舌がピリピリと痛み、特に舌の先が痛むことが多く、舌全体が痛むケースもあるようです。
主な原因はストレスと言われていますが、唾液の分泌の減少が原因という説もあります。