喉(のど)の病気の種類①
喉は、鼻からの通路と口からの通路が交差したところにあって、咽頭と喉頭に分かれています。
咽頭は、咽頭扁桃(アデノイド)、口蓋扁桃(こうがいへんとう)、舌根扁桃(ぜっこんへんとう)、などのリンパ組織の集まりで、細菌・ウイルスなどが侵入してきた場合に防御する免疫系の役割を持っています。
喉の病気の主なものとその症状を紹介します。
【急性扁桃炎】
扁桃腺の急性炎症で、発熱する場合があります。
【慢性扁桃炎】
急性扁桃炎を繰り返す場合や、他の病気の原因になっている場合などは手術をした方がいい場合があります。
【急性咽喉頭炎】
喉の炎症で、代表的な喉の病気です。
いわゆる「風邪」の多くは急性の咽喉頭炎を伴う場合が多いです。
【急性喉頭蓋炎】
急性咽喉頭炎の中でも、気管の蓋が炎症を起こすので窒息の危険性があります。
喉の痛みが非常に強いにもかかわらず、喉はあまり赤くないといわれた時には要注意の喉の病気です。
喉(のど)の病気の種類②
【声帯ポリープ】
声帯にできたポリープで、良性の粘膜変化ですが、他の病気に注意が必要です。
だいたいは見たら違いはわかりますが、長引く場合には細胞の検査が必要です。
軽症の場合には、飲み薬や吸入で治る場合もありますが、ある程度大きくなると手術が必要になります。
【舌がん】
舌にできた癌で、虫歯などでとがった歯が擦れ合う舌の縁などにできることが多いようです。
【喉頭がん】
気道の入り口にある喉頭にできるがんで、喫煙との関連が深いとされています。
声帯に腫瘍ができると声がかれる症状がみられます。
【下咽頭がん】
食道の入り口の手前にできる癌で、食べたときにしみる感じや、喉がつまる感じがあるのが特徴です。
【睡眠時無呼吸症候群】
寝ている時に呼吸が止まり、その結果、身体の酸素は低下して熟睡できずに昼間に猛烈な眠気がおそいます。