ストレス①

ここでは、円形脱毛症にかかる原因の1つであるストレスについてご紹介する。

今までの研究では、円形脱毛症の原因は、必ずしも明確になっていない。

遺伝的素因なども原因の一つではないかといわれているが、精神的ストレス、心労、プレッシャーなどが原因で発症したと考えられるケースも多く見られる。

円形脱毛症の方々が脱毛症に至るまでの生活状態を調べてみると、かなりのストレスがかかっているケースも多く見られる。

例えば、残業続きだったり、家庭に問題を抱えていたり、毎夜の深酒で寝不足だったりと、理由はいろいろあるが、精神的、肉体的にかなりのストレスが体にかかっている状態にあって、ある日突然、円形脱毛症を発症するというケースもある。

ストレス②

人間の体はストレスに弱く、強いストレスを受けると胃潰瘍や十二指腸潰瘍になることがある。

精神的なストレスを受けると、人間の血管は収縮し、その部分の粘膜が死んでしまって穴が開いてしまう。

この穴が潰瘍と呼ばれるもので、ストレスで胃に穴があくと言われるのはこのことを指している。

これと同じことが頭皮・毛根で起きると円形脱毛症になる場合がある。

つまり、収縮して粘膜が死んでしまった結果、その部分の毛根に栄養がいかなくなって毛根も死んでしまうのである。


円形脱毛症が発症するだいたい3~4ヶ月前に何か大きな精神的ショックや心配事があった可能性がある。

人間の髪の毛は、だいたい3~4ヶ月かけて生まれ変わる仕組み(ヘアサイクル)になっているからである。

もしも、原因がストレスだけの場合は、そのストレスの要因となっている事柄が解決すれば粘膜や毛根はしだいに回復して自然に毛が生えるようになる。

ただし、円形脱毛症というのは一度なると5年以内にだいたい4割程度の人が再発するというデータもある。

円形脱毛症を予防するためには、日ごろからストレスがかからないようにすることが重要といえる。

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