

自己免疫疾患①
ここでは、円形脱毛症にかかる原因の1つである自己免疫疾患についてご紹介する。
病毛部にリンパ球が多く集まることから、自己免疫疾患を円形脱毛症の原因とする考えが有力になっている。
円形脱毛症の患者さんの脱毛部分の頭皮を観察すると、毛根にリンパ球が集まり、毛根が萎縮しているケースが多い。
これは、リンパ球が自分の体の一部である毛根を、「外敵」、「異物」と間違えて攻撃して、髪の毛の成長が止められているのが原因と考えられている。
人間の体には、リンパ球というものによって、細菌やウイルスなどの外敵の侵入から自身を守るという免疫機能がある。
病気になってしまったら、その病気を攻撃して殺そうとする働きである。
人間の体はこの働きによって病気になっても体調を回復することが出来るのである。
本来であれば、外部から体内に侵入してきた敵に対してのみ攻撃をするように出来ているが、免疫が自分の体の正常な部分を攻撃してしまうことがある。
毛根は精神的ストレスでダメージを受けてしまうほどデリケートな部分であり、毛根が免疫の激しい攻撃を受けるとひとたまりもない。
この攻撃が毛根に及んだ場合に円形脱毛症の原因となるわけである。
自己免疫疾患②
本来は外敵を攻撃するためにある免疫が毛根をなぜ攻撃してしまうのであろうか。
免疫を構成しているリンパ球は通常は炎症が起きている部分に集まって炎症を鎮めようとするが、自己免疫疾患の場合はリンパ球が毛根に集まってしまうのである。
これは本来の機能が狂ってしまっているのであるが、これにはアトピー性皮膚炎が関係しているとも言われている。
現時点で分かっているのは、アトピー性皮膚炎を患っている人の免疫は何らかの形で影響を受けて異常な行動を起こす可能性があるということである。
ただ、この相関関係についてははっきりしていない部分が多く今後の研究が待たれる。