アトピー性皮膚炎の原因と症状①

アトピー性皮膚炎は、皮膚の病気のひとつで、多くの場合は乳幼児期に始まりますが、中には成人から始まる人もいます。

アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを何回もくり返しながら長期間続くケースが多く、主な症状としては、痒みのある湿疹です。


アトピー性皮膚炎の原因は、体質的な原因と環境的な原因が密接に絡んでいると考えられていますが、はっきりとは究明されていない状態です。

体質的な原因として考えられているものには、アトピー素因と皮膚過敏性があります。

アトピー素因とは、生まれつき持っているアレルギー反応を起こしやすい体質のことをいいます。

皮膚過敏性は、外部からの刺激などに対する防御機能が弱い皮膚の状態のことをさします。


アトピー素因や皮膚過敏性に、アレルギー反応や刺激を与える原因物質などが接触することによってアレルギー反応が起き、アトピー性皮膚炎が発症すると考えられています。

また、精神的なストレスがアトピー性皮膚炎を悪化させるとも考えられています。

アトピー性皮膚炎の原因と症状②

アトピー素因と反応して、アレルギー反応を引き起こさせる原因物質のことを「アレルゲン」といいます。

主なアレルゲンとして考えられているのは以下のような物資です。


・食物アレルゲン

:卵白、小麦、大豆、米、トウモロコシ、ソバ、など

・花粉アレルゲン

:ヨモギ、アキノキリンソウ、カモガヤ、ギョウギシバ、オオアワガエリ、など

・ダニアレルゲン

:コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ、など

・動物上皮アレルゲン

:ネコ、イヌ、など

・真菌アレルゲン

:カンジダ、クラドスポリウム、アスペルギルス、アルテリナリア、など


過敏性のある皮膚を刺激するものとしては、髪の毛、毛糸のセーター、シャンプー、石鹸、香水、汗、食べこぼし、などがあげられます。

アトピー性皮膚炎は、このようなアレルゲンや刺激物質によって痒みをおぼえて、それを掻いてしまうために、ますます刺激に敏感になってしまう、といった悪循環を繰り返すケースが多くみられます。

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