皮膚の病気の種類と症状①
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織を合わせた総称で、体温の調節、水と電解質のバランスの保持、痛みや心地良さといった刺激の知覚、などをする重要な体の組織です。
皮膚は、乾燥しても、湿度が高くても、発汗、皮脂が少ない場合、多い場合ともに炎症を起こし病気になります。
皮膚の病気は、何もせずに放っておいても問題のないもの、命に別状がなくても不快感が伴うもの、命に関わるものなど様々です。
皮膚の病気の原因別の主な種類を紹介します。
・寄生虫などによる皮膚感染症:疥癬など
・細菌による皮膚感染症:蜂巣炎など
・かゆみ、湿疹(非感染症):湿疹、皮膚炎、酒さ(しゅさ)、など
・汗の異常:あせも、多汗症など
・毛髪関係:円形脱毛症、ふけ症など
・真菌による皮膚感染症:水虫、たむし、など
・ウィルス性皮膚感染症:いぼ
・皮膚の色素異常:肝斑、シミ・そばかす、雀卵斑、など
・水泡ができる病気:疱疹、帯状疱疹、など
皮膚の病気の種類と症状②
皮膚の代表的な病気について、いくつ紹介します。
<水虫>
近年では、若い女性にも水虫が増えていて、決して「男性の病気」ではありません。
白癬菌というかびが起こす皮膚の病気で、痒み、痛みなどを感じます。
<化粧品皮膚炎>
化粧品の使用によって、皮膚の病気になることがあります。
化粧品の使用部位に赤みや痒みが生じたり、ニキビができたり、肌荒れを起こしたり、突然しみるようになったりしたら、化粧品皮膚炎の疑いがあります。
<帯状疱疹>
多くの人がかかる可能性のある皮膚の病気です。
体の片側に神経に沿って帯のように発疹が現れます。
神経に起こる病気なので、とても敏感な神経が傷ついて痛みを感じます。
<アトピー性皮膚炎>
近年、ダニ、ハウスダスト、スギ花粉などのアレルギーを引き起こす物質であるアレルゲンの増加や生活様式の変化、ストレスが多い社会生活での環境の変化に応じ、アレルギーを持つ人の数が増えています。
また、加工食品の影響、胎児の時の母親の食生活などの影響も原因として考えられています。
アレルギーの症状としては、皮膚に湿疹ができてかゆみが出たり、ひどい場合は化膿したりします。