脳血管障害の症状①

脳血管障害で一般的によく知られているのは「脳卒中」だと思います。

脳卒中とは、突然起こる脳血管障害のことで、出血性と梗塞性があります。

出血性の脳血管障害には、クモ膜下出血、脳内出血があり、どちらも最悪のケースでは、命を失ったり、後遺症を伴う深刻な病気です。

閉塞性の脳血管障害には、脳梗塞(脳血栓)、脳塞栓があり、老化や飲酒・喫煙・運動不足などの生活習慣、糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病が関係しているといわれています。


脳血管障害の症状の表れ方は、脳疾患の原因が脳血管障害、脳腫瘍、脳挫傷のどれであっても、障害を受けた脳の部分によって決まります。

「意識障害」は、意識の統合を行っている脳幹部だけが障害された場合にも、脳全体が障害された場合にも起こります。

意識障害の程度は、「朦朧状態」から「傾眠状態」、「昏睡状態」まで様々あります。

脳血管障害の症状②

「片麻痺」は、一般によく耳にする「半身不随」という言葉の臨床的な呼び名です。

脳が障害を受けると、延髄で神経が交差するため、左の脳の障害では「右片麻痺」、右の脳の障害では「左片麻痺」となります。

なお、脊髄が障害を受けると両手あるいは両足が麻痺を起こすことになります。


「言語障害」は、ろれつがまわらない「構音障害」と、言葉そのものが理解できない「失語症」に大きく分かれます。

構音障害の場合は、ゆっくり話せば、言っていることはどうにかわかりますが、失語症の場合は、「あ~」とか「う~」とかいうだけなので、認知症の人と間違われることがあります。

しかし、身振りなどを使って、対話することは可能なので、注意深く観察する必要があります。

関連エントリー

精神・脳の病気と症状 TOP >  脳の病気と症状  >  脳血管障害の症状