適応障害の原因と治療法①
適応障害は、主にストレスによって日常生活や社会生活が困難になる、精神疾患のうち、重度のストレス障害に分類されるものの一種です。
適応障害の原因としては、ストレス因子があります。
例えば、失恋、仕事上のトラブルなど、外的なものがあげられますが、これらのストレス因子は、わたしたち人間が生きていく上ではよくあることです。
一般的に抱えているストレスなので、適応障害は「患者のストレスに対する弱さが発病の原因となっていることが多い」という指摘がされています。
適応障害の症状としては、主に情緒的な障害があげられますが、時には行動にまで障害があらわれることもあります。
このような適応障害の症状は、日常生活や社会生活の能力の低下を招き、仕事、学業に支障をきたすようになって、場合によっては就学、就労そのものが不可能になることもあります。
適応障害の原因と治療法②
適応障害の治療法としては、まずは原因となっているストレスを軽減することが大切です。
適応障害の患者を取り巻く環境を調整して、適応しやすいようにしたり、ケースによってはしばらくの間、休職・休学して、心的エネルギーを回復することが必要になってきます。
別のアプローチとしては、心理療法があります。
カウンセリングなどによって患者の情緒的な障害を取り除き、患者を取り巻く環境への適応のための援助をします。
また、薬物の投与が必要なケースもあります。
適応障害では多くの場合、抑うつ感、不安感などが伴うので、その場合は抗うつ薬、抗不安薬の投与が行われます。