アルツハイマー病の種類と原因①

アルツハイマー病は、アルツハイマー博士が1907年、進行性の記憶障害を伴う痴呆患者について述べたのにちなんで名前がつけられた病気です。

原因は、まだはっきりとはわかっていませんが、遺伝的な要因に加えて、老化という時間的な因子、生活環境の影響が重なって発病すると考えられています。

30歳くらいから90歳に至るまで幅広い範囲で発病しますが、65歳以上で多くなる傾向にあります。

男女比としては、1対2くらいで女性が多い傾向があります。


アルツハイマー型痴呆には、2つのタイプがあります。

<アルツハイマー型老年痴呆>

アルツハイマー型痴呆の中でほとんどの割合を占めていて、老年期(一般的には、60歳以上)に発症する。

<家族性アルツハイマー病>

アルツハイマー型痴呆の中でもごく少数の割合で起こる。

常染色体優性のメンデル型の遺伝パターンを示して、だいたい30~60歳代で発症する。

アルツハイマー病の種類と原因②

若くして起こる若年性アルツハイマー病(40代から65歳まで)と高齢で発病する老年痴呆が、とても似た症状や脳の病的な変化を示すことなどから、両者を一緒にしてアルツハイマー病と呼んでいます。

アルツハイマー病は、脳を構成している神経細胞が一般的な老化よりも急速に、病的に減ってしまうことによって、正常な働きをだんだん失っていき、認知症(痴呆)になっていく病気です。

症状としては、記憶障害、痴呆に伴う失語、失行、失認などがみられます。

認知症の患者さんは、65歳以上で5パーセントくらいとされていますが、この中で40パーセントくらいがアルツハイマー病、30パーセントが脳血管性の認知症というデータがあり、近年だんだんとアルツハイマー病の割合が増加している傾向があります。

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