うつ病の原因と治療法①

うつ病はある意味で現代病といえると思います。

うつ病の患者は、何らかの原因によって、セロトニン、ノルアドレナリンという神経伝達物質が減少してしまっています。

これらの物質が、気分、意欲、食欲、記憶を神経に伝達し、気持ちが活性化しているわけです。


うつ病の代表的な症状としては次のとおりです。

<感情面>

まず、感情面では憂鬱感が主な症状となっていて、「憂鬱」、「落ち込んでいる」といった感情が、特に午前中にひどく、午後から夕方には回復してくるといったような「日内変動」という特徴があります。

意欲があまりなくなるというのも、うつ病の症状のひとつです。

今まですごく好きだったことに打ち込めなくなったり、新聞を読んだり、テレビを見たりする気力がなくなる、会社に行きたくない、何をするにもめんどくさいといった症状です。

その他の症状としては、自分に自信がなくなる、自分を責めてしまう、不安な状態になりやすい、いった症状もあります。

<身体面>

体に出る症状としては、頭痛、微熱、肩こり、だるさ、疲れやすい、食欲がない、眠れない、朝早起きしてします、性欲が落ちるといったものがあります。

うつ病の原因と治療法②

うつ病は、初期の状態では、自分をうつ病とは思わないのが一般的ですし、少し無理をすれば普通に生活できるため、病院に行ったとしても内科を受診します。

そして、「異常がない」「原因が分からない」といった診断をされて、無理をして、うつ病を悪化させてしまうというケースがあります。

うつ病の場合重要なことは、まず、自分がうつ病であることを認めることです。

適切な治療を早期に行えば、だいたい半年から1年ほどで回復するものです。

うつ病の治療法の基本としては、薬物療法と十分な休息です。

薬物療法は、セロトニンとノルアドレナリンの量の正常化を促すために使用されます。

副作用が少ないSSRI・SNRIというタイプの抗うつ薬が一般的に用いられています。

また、うつ病と間違われやすい病気に慢性疲労症候群があります。

ただ、慢性疲労症候群の場合は、だいたい6ヶ月以上続く重篤な疲労があって、リンパ節の痛み、喉の渇き、免疫学的な異常がみられるなど、うつ病とは異なる症状があります。

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