高血圧の原因と予防のための食生活①

心臓から送り出された血液が血管の中を流れる時に血管の壁を押す力が血圧です。

血圧は、収縮が始まる時に最大「最高血圧」となり、拡張が終わる時に最小「最低血圧」となります。

高血圧とはいわゆる血圧が日常的に最高血圧が135mmHg以上、最低血圧が85mmHg以上になっている状態のことをいい、血管の中を血液が流れる際に、血管の壁に慢性的に正常より強い圧力がかかっている状態です。


日本では、血圧140/90以上の高血圧症の方は日本で約3,000万人と推定されていて、50才以上の約半数が高血圧症であるといわれまさに国民病です。

しかし、血圧が少し高いくらいでは自覚症状がなく、そのまま高血圧症を放置しておくと動脈硬化がひそかに進行して、ある日突然サイレント・キラーとして脳梗塞や心筋梗塞の原因ともなります。

高血圧の基礎知識

この高血圧を起こす原因には大別すると「遺伝」と「生活習慣」とがあります。

最近の研究では、生活習慣の影響度が60%とされており、中でも、塩分、偏食、過度のアルコールなどの食生活に大きな問題点が指摘され、食べすぎ(カロリーオーバー)が高血圧の誘因としてクローズアップされています。

高血圧の原因と予防のための食生活②

高血圧にならないために重要なことはまずは食生活を見直すことです。

日頃から食塩の制限、カリウムの積極的摂取、コレステロール、飽和脂肪酸の多い食事の制限、アルコールの制限、適正体重の維持などの食事療法が高血圧症の予防として大切なこととして指摘されています。

1日の塩分摂取量の目安は1日10グラムですが、高血圧症の人は5から6グラム程度におさえることが必要です。

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また、肥満ぎみの人は減量の必要があります。

また、一日30品目を目標にたんぱく質、糖質、脂肪、ビタミン、ミネラルの5大栄養素がバランス良くそろっている食事をとるのが重要です。

これを食べれば高血圧症が治るという食品はないのです。


高血圧の予防には食生活の改善とともに、以下のようなポイントに気をつけるといいでしょう。

・運動適度な運動(無理のない有酸素運動運動)は心身ともにリラックスして血圧を低下させるように働きます。

・睡眠と休養をとりストレスをためない、過度の精神的ストレスも血圧を上昇させますので、定期的にリフレッシュしてストレスをためないように心がけましょう。

・禁煙 ニコチンは交感神経の緊張を高めるため、血圧が上昇しやすくなります。

・睡眠と休養を十分にとり疲れを溜めない

・年に1、2回の定期検査を受けたり、自分でも日頃から血圧測定をして自分の健康状態をチエックする。

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