コレステロール・中性脂肪の検査と基準値①
コレステロール、中性脂肪ともによく聞く言葉だと思います。
コレステロールも中性脂肪も、人間や動物などの体内にある脂肪である点では同じですが、コレステロールは目に見えない脂肪で、中性脂肪は目に見える脂肪といえます。
コレステロールと中性脂肪が不足すると細胞膜がもろくなって、ウィルスや有害化学物質などが細胞の中に入り込み病気を招きやすくなってしまうので、体内で非常に重要な役割を果たしています。
コレステロール、中性脂肪は、健康に生きていくうえで欠かせないものであり、生命活動のエネルギー源として欠かせないものですが、量が増えると問題が起こってきます。
一般的に、肥満になると血液中のコレステロールが増えますが、コレステロールが増えると動脈硬化につながって、結果として心臓に負担がかかることになります。
その結果、心筋梗塞など命にかかわる病気にかかってしますこともあるので、血液中のコレステロールの量は普段からきちんと把握しておくことが大切です。
コレステロール・中性脂肪の検査と基準値②
コレステロールと中性脂肪の検査は、一般的には血液生化学検査といわれ、この方法で調べる脂質は、総コレステロール値、LDLコレステロール値、中性脂肪値の3つです。
成人男女それぞれの基準値は、以下の通りとなっています。
<総コレステロール値>
220が基準値で、それ以上だと高脂血症と診断されます。
<LDLコレステロール値>
140が基準値で、基準値を超えるとLDLコレステロール血症と診断されます。
LDLコレステロール値が高いと動脈硬化が進行する恐れがあります。
<中性脂肪値>
基準値は150とされていて、中性脂肪値が150以上ある場合は、高中性脂肪血症と診断されます。
中性脂肪値が上昇することにより、心筋梗塞を起こしやすくなることが研究でわかっています。