尿酸値と痛風①

ここでは、尿酸値についてご紹介します。

尿酸はプリン体と呼ばれる物質が分解してできたもので、健康体ならば老廃物として尿と一緒に排泄されます。

しかし、排泄がうまくいかなかったり、プリン体を含む食品を摂り過ぎた場合には、「尿酸」の血中濃度である尿酸値が高くなります。

この値が高くなると、尿酸塩という細かいガラスの破片のようになって炎症を起こし、痛風と言われる激しい痛みが起こります。

痛風の基礎知識

また、尿酸値の上昇は腎臓にも大きな負担をかけることになります。

尿酸は腎臓から尿として排泄される仕組みになっているため、処理しきれなかった尿酸は結晶化して腎臓にたまって腎障害を引き起こす可能性があります。

尿酸値と痛風②

風が当たっただけでも痛いとされる痛風は、尿酸の値の上昇が原因です。

しかし、痛みが長く続くものではないため、治まれば回復したと思われがちですが、炎症はだんだん悪化して尿酸値が上がり続けている場合もあります。

また、尿酸値が上がっても、すぐに自覚症状として現れるわけではなく、通風として発症した段階ではかなり病状が進んでいる状態になってしまいます。

あらかじめチェックしたい場合には、血液検査をする以外に方法がないのが現実です。


尿酸値は、プリン体を多く含んだ食物を控えるだけもかなり抑えることができます。

以前は痛風が贅沢病と言われていたことからも分かるように、プリン体を多く含む食品としては、レバー、エビ、煮干、鰹節、アルコール類などがあります。

プリン体を含む食べ物

その他、食事以外では肥満にならないための体重のコントロール、水分を多めに取って排尿を促進させることも大切です。

あとは、定期的な健診や人間ドッグなどで検査した尿酸値をチェックするようにしておきましょう。

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