高脂血症の分類と治療法①
ここでは、高脂血症と脂肪の関係について考えてみます。
脂肪は、生きていくうえで必要不可欠なものであり、そのため、簡単には外に放出させない仕組みになっています。
また、脂肪細胞は、成人になってからも増殖を続けますが、脂肪細胞の大きさは食事や運動の量などによって変化します。
しかし、その一方で、あまりに脂肪が増えると様々な病気を引き起こしますが、特に気をつけるべきなのは高脂血症です。
高脂血症は、血液中に含まれる脂質の量(中性脂肪やコレステロールなど)が過剰な状態(平均よりも高くなること)をいいます。
診断基準による分類では、高コレステロール血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症といった種類があり、原因による分類では、先天的要因による高脂血症と生活習慣に起因する高脂血症とがあります。
高脂血症の分類と治療法②
生活習慣に起因する高脂血症の場合には、高脂血症を助長する最大の原因は肥満です。
肥満の人の体内には、分厚い脂肪細胞があり、肥満になればなるほど血液中の中性脂肪が増えて、高脂血症になりやすくなります。
高脂血症になると、血液中のコレステロールと中性脂肪が多いために動脈硬化症になりやすく、また同時に高血圧症をも併発しやすくなります。
動脈硬化になると血管の柔軟性が失われて、血管の内膣が狭くなり、高血圧になりやすくなるのです。
動脈硬化症は、高血圧、糖尿病、肥満とともに死の四重奏と俗称されていて、現在はメタボリック症候群といわてれいます。
高脂血症の治療法としては、食事療法(アルコール、甘いものは控えめにして、1日3食きちんとバランスよく食べる)、運動療法、投薬・透析による治療などがある。