肥満と生活習慣病の関係①

肥満は、食べすぎや運動不足などによって、1日の消費エネルギーよりも多くカロリーを摂取した場合に起こります。

こうした余分なカロリーは、中性脂肪などに変わり、脂肪細胞となるために肥満体になってしまうのです。

日本肥満学会では、BMI25以上を肥満と定めていて、BMI値が25以上あると、心筋梗塞や脳卒中などといった動脈硬化症疾患の発症率が高くなることが明らかになっています。

BMI

つまり、肥満体型でいると体への悪影響がでるのです。

また、肥満体系の中でも、特に内臓に脂肪がつくタイプのリンゴ型肥満は糖尿病の発症に大きく影響しますし、脂肪肝になったりする恐れもあります。

肥満と生活習慣病の関係②

一般的に肥満とは、体重が重いことと考えられていますが、必ずしも正しくないことがあります。

例えば、体を鍛えていて、筋肉の多い運動選手などは平均よりも体重が重い場合があり、反対に、皮下脂肪が少なくてやせて見える人でも、内臓に脂肪がついている人は内臓脂肪型肥満といわれ、様々な生活習慣病を起こしやすいことがわかっています。

体重だけをみて肥満か否かを判断することは自分の健康を維持する適切な指針とはならないので注意しましょう。


自分の正確な脂肪の量を把握するためには、BMIに加えて、日頃から体脂肪率を図る習慣をつけるといいでしょう。

体を構成している脂肪のパーセンテージは、脂肪の重量を体重で割った比率で表し、これを一般的に体脂肪率といい、体脂肪率は人間の体力や健康を考える上で重要な指標となります。

自分の体脂肪率を正確に把握しておくことは、肥満を防止するうえで大変有効な手段です。

体脂肪率が重視される理由は、余分な脂肪の蓄積が様々な生活習慣病の引き金になるからです。

例えば、体の中に脂肪が過剰に蓄積することによって、コレステロール、中性脂肪といった血中脂肪酸が増え、動脈硬化を引き起こす原因となります。

動脈硬化が悪化すると、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの病気につながるのです。

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