異常脱毛の典型的なパターン①

髪の毛は自然に抜け、また生えてというサイクルがあるが、それとは別に抜ける脱毛は「異常脱毛」と呼ばれる。

近年の異常脱毛は、次の5つのパターンが最も多く見られるとされている。


1、ひこう性脱毛症

この脱毛症は欧米人に少なく、日本人、特にに女性に多く見られる。

乾燥した大量のフケの出るのが特徴で、皮脂欠乏症、皮脂欠乏性湿疹、掻探症をともなうこともあり、40歳以上の女性に多く見られる。

この脱毛症で抜けた髪の毛の毛根部分はひょろりとしている。

体質的な要素が大きいとされ、食生活の肉食への偏り、冷え性、加齢、頭皮の手入れ不足やその他の原因が重なると薄毛を招いたり、脱毛がますます悪化する。


2、脂漏性脱毛症

いわゆる「男性型脱毛」と呼ばれる脱毛症で、男性に多く見られる。

ひこう性脱毛症と同様、フケと関係のある脱毛症であるが、ひこう性脱毛症の場合は乾性のフケが出るが、脂漏性脱毛症の場合は毛根部が脂っぽくベタッとしているのが特徴だ。

過剰な皮脂分泌が主な原因と考えられているが、食生活の偏りとストレス、トランス型脂肪の摂取、頭皮の手入れ不足や喫煙、清涼飲料水の摂りすぎなどによって悪化するといわれている。

異常脱毛の典型的なパターン②

3、神経性脱毛症

強いストレスなどが原因で自律神経のバランスが崩れ、影響が免疫に出たときに、神経性脱毛症が起こると考えられている。

食生活など他の原因が重なるとさらに脱毛し、全身の脱毛を招くこともある。


4、細菌性(円形・多発性)脱毛症

細菌性脱毛症は2種類あり、脱毛が1ヵ所だけに起こるものを「円形脱毛症」、複数の箇所に起こるものを「多発性脱毛症」という。

以前は、極度の精神的ショックやストレスが原因と考えられていたが、現在では、頭部常在菌と免疫の関係が主な原因と考えられている。

他の脱毛症と複合的に作用すると回復が難しく、長引くという特徴がある。


5、代謝異常性脱毛症 
         
代謝異常性脱毛症だは、特に若い人に多く見られるようになっている。

この脱毛症で抜け落ちた髪の毛の毛根部は、非常に複雑な形をしていて、ゆがんだ形や蛇がとぐろを巻いているような形、毛が極端に細くなっていたりするのだ。

原因としては、ホルモンバランスの崩れ、食生活の偏り、無理なダイエットの影響、極端な夜型生活、タバコ、環境ホルモン、などが考えられている。

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