薄毛、抜け毛は遺伝する?①
薄毛、抜け毛というと、中高年の男性のイメージが強いのだが、現代では、20歳代、30歳代といった若い年代層の人たちの割合も高く、女性の割合も高くなっている。
抜け毛・薄毛は遺伝するかどうかというのは昔からよくいわれている話である。
抜け毛・薄毛は、たしかに遺伝するが100パーセント遺伝によるものではないということを理解しておくことが重要だ。
遺伝という意味での具体的な現象としては、父親が薄毛で、本人にも脱毛症が進んだ場合に、その「型」、「パターン」などが似たものになることがある。
男性型脱毛(いわゆる若はげ)は、男性を通して優性に、女性を通して劣性に遺伝するという研究報告があるが、これは、脱毛と遺伝の関係を家系調査による研究から導き出した結果である。
薄毛、抜け毛は遺伝する?②
若はげになる可能性は、父親といった家系の中の男性だけでなく、女性が持つ遺伝因子も影響しているということである。
昔から「ハゲは隔世遺伝(祖父母の代からの遺伝)する」という説があるが、これも単なる俗説や迷信ということではなさそうです。
ただ、抜け毛・薄毛には、遺伝が関係していることは間違いないが、多くの因子の相互関係によって決定されるという、やや複雑な遺伝形態であることも分かってきている。
つまり、若ハゲになりやすい体質が遺伝するという事実は確かであるが、その他の要因も絡んでくるため、近い将来にハゲるハゲないをいい当てることはできないといえるのである。
そのため、遺伝するかどうかに関わらず、抜け毛・薄毛の予防対策をとるのが一番である。