目の病気の分類と緑内障①
目の病気は、発症する部位によって分類されます。
主な分類としては、まぶたの病気、角膜の病気、水晶体の病気、硝子体の病気、眼底の病気、視神経の病気などがあります。
<まぶたの病気>
最も有名なのは、一般に“ものもらい(麦粒腫)”といわれるもので、ブドウ球菌等に感染することで起こります。
<水晶体の病気>
白内障が一般的によく知られていますが、目のレンズである水晶体に濁りが生じるという病気です。
<眼底の病気>
網膜剥離が一般的によく知られています。
網膜剥離は、加齢や体質が原因で起こる場合がほとんどですが、ぶどう膜炎や眼球腫瘍が原因で起こる場合もあります。
<硝子体の病気>
飛蚊症が有名です。
飛蚊症は、硝子体に生じた浮遊物が網膜に影を落とすことによって、蚊が飛んでいるように見える病気です。
飛蚊症は生理的なものであるため、特に心配することはないですが、まれに網膜剥離などの前兆として起こることもあるとされています。
目の病気の分類と緑内障②
<緑内障>
緑内障は、40歳以上の人の100人に1人くらいという高い頻度で見られる目の病気です。
目の内圧が上がることによって視神経に影響を及ぼして視力が落ち、最悪の場合には失明に至るという恐ろしい病気です。
緑内障には、急激に起こるタイプのものとゆっくり進行していくタイプのものとがありますが、一般に多く見られるのはゆっくり進行していくタイプの方です。
ゆっくり進行していくタイプの緑内障は、目立った自覚症状がないため気づかずにいることが多いのですが、その間にも視力は低下していきます。
唯一の自覚症状としては、眼精疲労に似た症状だとされています。
「ものが見えにくくなった」、「目が疲れやすくなった」と感じた場合には、念のため眼科で診察を受けておいた方が安心です。