ベーチェット病の原因と治療法①
ベーチェット病が初めて発表されたのは1936年、トルコの眼科医ベーチェットによるものでした。
しかし日本でこの病気が一気に知られるようになったのは、2004年に放映されたTVドラマ「愛し君へ」で藤木直人がベーチェット病に罹患したカメラマンを演じてからだと思います。
ベーチェット病は口腔粘膜のアフタ性潰瘍や、皮膚症状、あるいは眼のぶどう膜炎、および外陰部潰瘍を主な症状としています。
急性炎症性発作の発症と治癒を繰り返し、慢性化していく治りにくい病気です。
また20歳代後半から40歳代にかけての、働き盛りの発病が多く見られます。
ベーチェット病の原因と治療法②
日本ではベーチェット病は1972年に厚生省で特定疾患に指定されていて、それから30年以上経ちますが現在でも発病する原因は不明です。
ただベーチェット病の病態については徐々にではありますが分かってきています。
体内で起こる原因・内因や体外からの原因・外因が関与することによって白血球に異常が生じるということや、発症感受性遺伝子が存在すると言われれています。
ただ、親がベーチェット病だからといって、必ずしも子供が発病するとは限りません。
特定疾患に指定されているにも関わらずベーチェット病を完治させる治療方法はまだ発見されていません。
生命に関わるのか重大な後遺症が残るのか、治療の対象になる患者の病態の重症度や後遺症を残す可能性の大小などから治療の優先順位を決めて、治療法を選択していくうようです。