メニエール病の原因と治療法①
メニエール病は、プランスのプロスパー・メニエールというお医者さんが、内耳から起こるめまいがあることを提唱したことから名前がついた病気です。
メニエール病は、だいたい30歳から50歳くらいの女性に多く発生し、人口10万人あたり15~20人くらいの人がかかる病気です。
メニエール病の代表的な症状としては、何のきっかけもなく、突然激しい回転性のめまい(ぐるぐる回るめまい)が起きることです。
めまいは、だいたい30分から6時間くらいの間続き、不定期に繰り返すことが多いようです。
また、吐き気、難聴、耳鳴り、冷や汗、顔面が蒼白くなる、脈が速くなる、などの症状を伴うこともあります。
メニエール病の原因と治療法②
メニエール病は、精神的なストレス、過労も原因となりますが、実のところ原因は明確にはわかっていません。
ただ、内耳において、内リンパ腔という部分が拡大して(内リンパ水腫)、メニエール病のさまざまな症状が引き起こされるというのは間違いないようです。
メニエール病は、肥満の人の割合が比較的少なく、性格については、「几帳面、神経質」と答える人の割合が高いというデータがあります。
また、精神的・肉体的な疲労、ストレス過多、睡眠不足、などの状態の人に多いというデータもあります。
メニエール病は、内耳の病気なので生命に危険のある病気ではありませんし、早期に治療すれば治癒が可能です。
しかし、治療が遅れると病気が進行し、身体の平衡感覚の乱れ、難聴が進行するので早めの治療を心がけましょう。
メニエール病の治療法としては、薬物投与が基本となります。
内リンパ水腫を軽くするための利尿剤系の薬やビタミン剤、末梢血流改善剤などを使用するのが一般的で、薬で改善されない場合には、手術も行われます。