耳の病気の分類と主な病名①
耳に関する病気の症状と主な病名は以下のとおりです。
<耳だれがでる>
急性・慢性中耳炎、外耳炎、外耳湿疹
<耳が痛い>
急性中耳炎、急性外耳炎、扁頭炎、咽頭炎
<耳鳴りがする>
聴覚伝導路の異常、耳管開放症
<音、声がよく聞こえない>
伝音性・感音性難聴、突発性難聴、中耳炎、耳管狭窄症、脳の障害
一見すると耳の病気と思えるような症状でも、原因は耳の病気ではない場合もあるので、症状だけで耳の病気と判断せずに、出来るだけ早く専門医の診察・検査を行うことをおすすめします。
耳の病気の分類と主な病名②
耳の病気は、大きく分類すると、外耳の病気、中耳の病気、難聴、耳鳴りの主に4つに分類されます。
その他、だいたい1万人に一人程度とされるまれな耳の病気として小耳症というのもあります。
<外耳の病気>
外耳炎
:耳の穴の皮膚が炎症、化膿した状態で、耳を引っ張ったり触ったりすると痛みが強くなる。
外耳道湿疹
:外耳炎の一種であるが、痛みよりも痒みがあり、繰り返しやすい。
<中耳の病気>
滲出性中耳炎
:急性中耳炎に引き続いて移行する場合と、鼻が悪い状態が続いてなる場合もある。
鼓膜の奥に水が貯まった状態で、難聴、耳閉塞感があって、自分の声が響く。
急性中耳炎
:鼓膜、鼓膜の奥が炎症を起こした状態である。
風邪の治りかけに多く、耳痛、耳閉感、難聴の症状がある。
鼓膜に穴があいている人は、外から水が入っても起こるケースもある。
慢性中耳炎
:急性中耳炎を繰り返すことによって鼓膜の穴がふさがらなくなって、耳だれが出たり、聞こえが悪くなった状態である。
<難聴の症状>
音、声がよく聞こえない状態で、音が脳に伝わる間のどこかに障害があれば難聴である。
ただし、大脳に障害があって聞こえない場合には難聴とは呼ばず、感覚性失語症と呼ぶ。
<耳鳴りの病気>
耳管開放症
:耳と鼻をつないでいる管が開きすぎている状態で、自分の声が響くという症状がある。
ひどいと自分の呼吸の音まで響く。