耳鳴りの原因①
ここでは、耳鳴りについてご紹介します。
周囲に音を出すものがないのに音が聞こえる現象を「耳鳴り」といって、ほとんどの場合は聞こえている本人にしかわからない自覚的な症状です。
耳鳴りで聞こえる音は、キーンという高い音からゴーという低い音など聞こえてくる音はいろいろあるようです。
耳鳴りで悩む方は年々増えていて、特に65歳以上の人のだいたい30%くらいが耳鳴りの経験があるとの調査もありますが、若い世代でも耳鳴り症状に悩まされている人もいます。
一時的な耳鳴りは誰にでも起こることで、調査によると日本人のだいたい10%~20%の人が耳鳴りを感じているといわれていて、そのうち、だいたい5%くらいの人が慢性化したり、頻発したりする耳鳴りに対して苦痛に感じているといわれています。
同じように耳の中に異常な音が聞こえた場合でも、人の話し声など意味のある音が聞こえる場合は幻聴と呼ばれます。
耳鳴りの原因②
聴覚は外界の音を耳でとらえると、外耳-中耳-内耳と伝わって、脳にある聴覚中枢で認識します。
この機能が正常に働いていれば、いろいろな音を聞くことができて、音のない時には静けさを感じます。
外耳、中耳、内耳、聴覚中枢に至る聴覚の経路に何らかの異常がある場合には耳鳴りが発生しますが、原因としては、さまざまな要因があげられています。
しかし、耳鳴りの原因は、はっきりとはわかっていないのが現状です。
耳鳴りを訴える人の多くは難聴を伴っているので、聴覚をつかさどる蝸牛(かぎゅう)に異常があるのではないかとも言われていて、蝸牛の中の感覚細胞が故障してしまい、振動がないのに信号を出し続ける状態になるのではないかと言われています。
また、聴覚系に異常がない場合でも過労、高血圧、ストレス、心因的な原因によっても耳鳴りは起こります。
耳鳴りや難聴を伴う病気としては、突発性難聴、老人性難聴、メニエール病、自律神経失調症などがあります。