白内障の手術方法①
ここでは、白内障の手術方法についてご紹介します。
白内障が進行して水晶体が白濁してしまうと、薬を使った治療法では、もとのように透明に戻すことはできません。
例えば、抵白内障薬による治療法の場合、白内障の進行をできる限りおさえるという効果はありますが、白内障を完全に治療できるわけではないのです。
白内障が進行してしまった場合の治療法としては、視力回復のための手術をすることになりますが、手術の一般的なタイミングは基本的には日常生活で不自由を感じるようになった場合です。
例えば、小さな文字が読みにくくなったりとか、近くにいる人の顔が見えないというような不便さを感じた時期です。
白内障の手術方法②
現在、最も一般的といえる白内障の手術の方法としては、水晶体超音波乳化吸引術、眼内レンズ挿入術と呼ばれる手術です。
水晶体超音波乳化吸引術の手順としては、黒目と白目の境あたりをわずかに切開し、そこから水晶体の中身を乳化吸引します。
そして、空になったところにだいたい直径数ミリ程度の大きさの眼内レンズを折りたたんで挿入する眼内レンズ挿入術をすることになります。
ただし、白内障の症状が進行してしまっていて、核が固まってしまっているというケースでは、水晶体の核を丸ごと取り出す「水晶体嚢外摘出術」が行なわれるケースもあります。
目の手術は不安や抵抗感を持つ人も多いと思いますが、技術の進歩はめざましく、良質な眼内レンズも開発されているため、安心して手術を受けることができます。
眼内レンズは、挿入後は基本的には取り替えの必要はありません。