アレルギー性じんましん①
アレルギー性じんましんの中で、最もよく知られているじんましんの原因が食事性アレルゲンである。
食事性アレルゲンには2種類がある。
じんましんを誘発するヒスタミンなどの物質が食物に入っていてアレルギー反応を引き起こす場合と、食物が直接アレルギー反応を引き起こす場合がある。
①ヒスタミンなどのじんましんを誘発する物質が含まれるとされる食品は、以下の通りである。
チーズ、セロリ、ほうれんそう、バナナ、チョコレート、赤ワイン、食品添加物。
この中でも、食品添加物である保存料、合成着色料、酸化防止剤などは、じんましんの原因で気付きにくい。
②体にアレルギー反応を引き起こす物質が含まれるとされている食品は、以下の通りである。
・卵
・魚類(サンマ、サバ、カニ、マグロ、エビ、貝類など)
・肉類(牛肉、豚肉、鶏肉など)
・乳製品(牛乳、チーズなど)
・穀類(小麦、大豆、ソバなど)
・野菜類(トマト、ジャガイモなど)
・果物(リンゴ、メロンなど)
アレルギー性じんましん②
これらのじんましんの原因となる物質は、腸から吸収される。
腸はスパイスやアルコールを摂取することで吸収が良くなり、じんましんが発生しやすい場合もあるので注意する必要がある。
また、体調にも関連しているので、腸に炎症がある人や、胆石、胃酸過多などの病気を持っていたりする人は、同じ食事でもじんましんを起こしやすいことがある。
吸入性アレルゲンは、花粉、ペットの毛、ハウスダスト、カビ、細菌などを吸入することで、口や鼻の粘膜に付着し起こる。
他に、抗生物質、アスピリン、結成製剤、サルファ剤、ペニシリンなどの服用や注射、塗布、挿入による薬剤性アレルゲンもある。
刺咬性アレルゲンは、ウルシ、ムカデ、ハチ、イソギンチャクなどに刺されたりすることでアレルギーが起こる。
いずれのケースも、予防策としてはアレルゲンに接触しないことである。
原因が不明の場合は、皮膚科でかゆみなどの薬が処方されることになる。
アレルギー性のじんましんは、ごく一部を除いて遺伝することもなく、他の人にうつることもない。
両親が牛乳や卵のアレルギーでも、その子供がアレルギーになると確定できるものではないのである。