じんましんと頭部の皮膚疾患①
じんましんの他に、頭部にできる皮膚疾患をご紹介する。
■円形脱毛症
円形脱毛症の発生箇所は、頭部の頭皮部分であるが、症状としては、毛髪が円形に抜け落ち、軽症なものは10円玉1つ分程度で、2ヶ月程で治癒する。
円形脱毛症はじんましんと違って、痛みやかゆみがないため、自分では気づきにくい症状である。
円形脱毛症の原因は、甲状腺などのホルモン異常、自律神経不安定、アレルギーなどがあるが、自己免疫疾患が一番の原因とされている。
毛乳頭にある毛母細胞をリンパ球が攻撃することで、髪が抜け落ちてしまうのである。
攻撃の原因に、現代社会のストレスが関係しているといわれている。
じんましんと頭部の皮膚疾患②
■頭部にできる皮膚疾患 はげ(脱毛症)
脱毛症の発生箇所は、髪の毛である。
はげも原因によって分類することができ、老人性脱毛症は毛根の老化によって毛が抜け落ちることをいい、人間が避けることのできない老化現象の一つである。
男性型脱毛症(若はげ)は、頭頂部から前頭部にかけて髪の毛が細く、柔らかくなって抜け落ちる、若い男性に多い症状である。
粃糠性脱毛症は、ふけが原因で毛穴が詰まり脱毛する。
ふけは、頭の皮膚の角質層が自然にはがれ落ちたものをいう。
病的なものでなければ、洗髪しないのが原因なので、清潔にすることで改善される。
ただし、髪の生えぎわが赤くなったり、ふけが急に数多くなったりした場合、頭部白癬や乾癬の疑いもあるため、専門医の診察を受けることをおすすめする。
洗髪回数は、1日1回、または1日おきが適当であり、洗いすぎは逆効果といわれている。