血管神経性浮腫の症状と治療法①
ここでは、じんましんの合併症である血管神経性浮腫の症状・原因・治療法などについてご紹介する。
血管神経性浮腫は、皮下組織、皮膚の真皮深層、粘膜下組織に生ずるむくみである。
血管神経性浮腫は、クインケ浮腫とも言われ、じんましんと合併して出現することが多いとされている。
血管神経性浮腫は発生頻度の高い症状で、じんましん患者の半数近くにみられると言われている。
年齢は男性、女性の30〜40代に多いと言われ、気道に生じた場合、生命に危険を及ぼす呼吸困難になることもある。
血管神経性浮腫の症状と治療法②
血管神経性浮腫の主な症状は、まぶたや唇などに、直径数センチのむくみがふいに現れる。
数時間から、長くても3日程度でむくみは消えるが、血管神経性浮腫は再発を繰り返すことが多い。
通常はかゆみや痛みなどはなく、表面には張りがあり、押さえても引っ込まず、数は1度に数個程度である。
むくみの出る場所は、胃や喉の粘膜がむくむこともあり一定ではないが、胃の場合は、腹痛や嘔吐、下痢などを起こすことがある。
また、のどの場合は呼吸困難を起こすことがあり危険である。
原因は、詳しいことはわかっていないが、血管神経の異常が原因とされている。
治療法は、変調療法といって、自律神経の働きが関与している場合、自律神経を調整する治療を行う。
減感作療法は、アレルギーが関与していると思われる場合に行い、アレルギーの原因になっているものに、からだを少しずつ慣らしていく治療法である。