近視・乱視・遠視の症状とメガネによる視力矯正①

屈折異常(眼がよく見えない状態、つまり視力が低下していることを意味する)の種類としては、近視・乱視・遠視の3種類がある。

近視は、もっとも多い屈折異常であり、日本人のだいたい1/3が近視と言われている。

近視の人は、近くの物ははっきり見えるが、遠くの物はぼんやりとしか見ることができない。

近視は、一般的には、幼年期から起こって1O代後半や青年期に進行は止まるとされているが、近年では、パソコンなどの普及により成人以降も近視が進むことがあることが報告されている。 

遠視の人は、遠方からの光がすでに網膜よりも奥に焦点を結んでいるため、遠くの物にも近くの物にもピントが合わずぼやけて見えてしまう。

乱視には、正乱視と角膜上が不規則に変形しているためにおこる不正乱視があり、正乱視は、メガネ・コンタクトレンズ・屈折矯正手術で矯正できるが、不正乱視はハードコンタクトレンズや手術でないと矯正が難しい。

近視・乱視・遠視の症状とメガネによる視力矯正②

屈折異常を治すためには、網膜の前後にずれている焦点の位置を網膜の上に戻してやることが必要になる。

また、乱視がある場合で重度になると、いろいろな操作により、滲んだ焦点をはっきりとした焦点にしなくてはいけない。

近視になり始めの頃は、治療によって治る場合があるが、大人になり眼の状態が固定してしまえば、治療や訓練で直すのは難しいので、メガネまたはコンタクトレンズによって焦点を網膜の上に移動しなければならない。

メガネによる視力矯正は、角膜の前方に凹レンズを入れて、角膜の手前で屈折率を減らす方法である。

凹レンズは光を広げて通すので、物の焦点をより遠方に結ばせることができるため、焦点が手前で結んでしまう近視にとって有効であるが、裸眼視力自体を改善できないので、近視の度合いが進行してしまう難点がある。

そのため、月日がたつと近視は進行してメガネは合わなくなり、新しいメガネをつくる人も多い。

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