産後の腰痛①
産後の腰痛も非常に重大な腰痛の一つである。
出産後の腰痛での注意事項として「恥骨結合の分離」というのがあり、骨盤は妊娠時に大きく緩んでしまう。
その上出産時にかかる大きな負荷がかかることにより、恥骨結合の部分に障害がでる可能性が高くなる。
この症状が出た場合は、専門病院の超音波検査で診断が可能ですので受診してみてください。
出産後は骨盤の後方にある左右2ヶ所の関節、「仙腸関節」にも大きな負荷がかかる。
妊娠・出産で関節が緩んでしまい、バランス(調和)が取れなくなり腰痛の原因となってしまう。
これは関節部分を安定させることで症状を和らげることが可能である。
出産で骨盤の底にある筋肉が緩んでしまうため、エクササイズや治療で緩みを改善させないと、失禁(咳やくしゃみ)や慢性的な腰痛に悩まされることになる。
出産後、赤ちゃんをだっこしたり、おんぶしたりして姿勢に無理が出てくるようになり、これが腰痛・肩凝り、頭痛の原因となってく。
産後の腰痛②
出産したお母さんの体が妊娠前の状態に戻るためには約6~8週間かかると言われている。
この時期(体力や筋力が低下している時期)に赤ちゃんを抱いたりしたりすると、姿勢に無理が出て腰に負担がかかってしまうため注意が必要である。
上記の説明のように出産後の母体には相当な負担がかかる。
なんの対処もしないで出産を繰り返してしまうと、筋肉や靭帯、関節に「退行性の変性」や仙腸関節の骨化が起こる可能性もあるので、以下のような対策で母体をケアすることをお勧めする。
1.専門家の指示のもと、専用のベルトなどで安定させる。
これは恥骨結合や仙腸関節に問題がある場合である。
2.骨盤の筋肉のエクササイズ・体操
3.赤ちゃんの抱っこやおんぶを無理な姿勢でやらない
4.運動を適度に行う
5.骨盤が歪んでいるうちに専門のところで適切な治療を受ける